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始めてみましょう!プレコンセプションケア

更新日:2025年09月09日

プレコンセプションケアの目的

プレコンセプションケアは・・・

(1) 若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと

(2) 若い世代の男女が将来、より健康になること

(3) 健康増進し、より質の高い生活の実現によって、より健全な妊娠・出産の

           チャンスを増やし、次世代の子ども達をより健康にすること

まずは、自分の健康状態を振り返ってみましょう!

もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

※プレコンセプションケア・チェックシートには女性用、男性用があります。

プレコンセプションケア・チェックシート(女性用)

※国立研究開発法人 国立成育医療研究センターHP「プレコンセプションケアセンター」より引用

プレコンセプションケア・チェックシート(男性用)

※国立研究開発法人 国立成育医療研究センターHP「プレコンセプションケアセンター」より引用

できることから始めてみましょう!

(1) バランスの良い食事をとろう。

1日3食、できるだけバランス良く主食・主菜・副菜をとることで必要な栄養素をとることができます。
栄養バランスの偏りや、高カロリーな食生活を続けることは、生活習慣病などの病気のリスクを高めます。

一人暮らしを始めた、忙しくて食事の準備をするのが大変…という方は、ぜひこちらのレシピ集もご覧ください。

(2)自分の『適正体重』を知ろう

適正体重とは、身長に合った体重のことをいい、もっとも病気になりにくい体重のことです。
『身長(m) × 身長(m) ×22*』で計算することができます。

20歳の平均身長『男性:170cm』『女性:158cm』*に対する適正体重(理想値)を計算してみましょう。

身長が170cmの人の場合、
1.70?(m)×1.70(m)×22 = 63.58 = 約63.6kg

身長が158cmの人の場合、
1.58(m)×1.58(m)×22 = 54.92 = 約54.9kg

あなたの適正体重も計算してみてくださいね☆

BMIとは

身長と体重から、やせや肥満の度合いを示す『BMI(Body Mass Index)』という指数があります。
BMIは『体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)』で計算することができます。

BMIの目安(18歳~49歳)
やせ : 18.5未満    適正体重 :18.5以上25未満    肥満 :25以上

栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。
一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。
やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。
男性の肥満も生活習慣病や不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。
BMIを計算して、いまの体重を評価してみましょう。

(3)適度な運動をしよう

適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。
運動は身体の健康だけでなく、こころの状態にも良い影響を与えます。
プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動をめやす*としています。

(4)質の良い睡眠をとろう

睡眠不足は、うつ病や生活習慣病の悪化など、心身に不調を及ぼします。
体内時計を整えるために、まずは寝る時間、起きる時間を見直すことなどから始めてみましょう。

(5)感染症から自分を守る

感染症の免疫がない女性が妊娠し、妊娠中に感染症にかかると、おなかの中の赤ちゃんに影響を与える可能性があります。
健康診断を積極的に受けたり、ワクチン接種で予防できる感染症は接種を検討してみましょう。

ワクチン接種で予防できる感染症の例

子宮頸がん
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐHPVワクチンの接種ができます。
・ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスですが、その中には子宮頸がんをおこしやすい種類のものがあります。
ワクチン接種の有無にかかわらず、20歳になったら2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。

麻しん(はしか)
妊娠中に感染すると妊婦さん本人が重症化することがあります。
感染力が極めて強く、空気感染、飛沫(くしゃみ等のしぶき)感染、接触感染など様々な感染経路によって感染します。
非常に感染力が強いため、手洗いやマスクのみでは予防できません。
ワクチン接種により抗体を獲得することが最も有効な予防法です。

風しん
妊娠初期の女性が風しんにかかると、赤ちゃんに難聴などの先天性の障害が起こる可能性があります。
妊娠する前に予防接種を受けておくことが大切です。
また、妊婦さんへの感染予防のために、周囲の人も予防接種を検討してみましょう。

(6)ストレスとうまく付き合おう!

現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。
まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。
また普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。
困ったときには、専門の窓口に相談しましょう。

(7)基礎体温を測ってみよう

基礎体温とは、生命を維持するのに必要最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温のことです。
女性のからだはホルモンの影響で、周期的に基礎体温が変化するため、
基礎体温を測ることで、次の月経予定日や妊娠しやすい時期など、自分のからだのリズムを知ることができます。

(8)たばこはやめよう!お酒は適量で

たばこはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。
また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。
WHOは妊娠中の電子タバコの使用はリスクがあるとしています。
自分の意思だけでやめることが難しければ、禁煙外来を活用する方法もあります。

過度な飲酒が続くと、肝障害、膵炎や糖尿病、心疾患、高血圧、胃腸障害、がんなどの病気のリスクを高めるだけでなく、量のコントロールができなくなる状態『アルコール依存症』に陥るおそれもあります。
お酒を飲むときは『適量』を心がけましょう。
『適量』とは『1日平均純アルコールで約20g程度』*と言われています

(9)健康診断やがん検診を忘れずに受けよう

健康診断

「一回受けたから、大丈夫」「症状がないから、大丈夫」「今年問題なかったから、来年はいいかな」と思っていませんか。
健康診断は、毎年、受けましょう。
体は、一日一日変化します。今年、検査データが良くても、来年も同じとは限りません。
1年に1回、健康診断を受けて、ご自身の体の声を聴いてください。
また、口の健康は全身の健康につながっています。定期的に歯科でお口のチェックを受けましょう。

がん検診

いま、「日本人の2人に1人は、生涯において一度はがんになる」と言われています。
初期のがんは症状がほとんどないままに進行することが多いため、症状がなくても定期的にがん検診を受けることが大切です。

お問合わせ先

子育て支援課 こども家庭センター
〒879-1592 大分県速見郡日出町2974番地1
電話番号:0977-73-3232
ファックス:0977-73-3178
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