広報1月号
「ゴマ」を尊べ
ゴマやゴマ!
半世紀以上も前の出来事です。
ある学校で先生が、「花を植えるので種を持ってきて」と子どもたちに言います。花子ちゃんは、家に帰るとお母さんにお願いします。
「先生が種を持ってきなさいって。何か種ないかなあ?」、「どんな種?」、「チューリップとかアネモネとか」、「そんなのないよ」、「持っていかないと、先生きっと怒るよ」。お母さんは仕方なく、台所のゴマを花子ちゃんに渡しました。
翌日、学校で、「これ、チューリップです」「そら、よかったねえ」「花子ちゃん、これ何なの」「ワァー、ゴマやゴマ‼」子どもたちは、一斉に笑いました。(『荊冠の叫び』西口敏夫著 解放出版社1979年刊より エピソードを抜粋)
「ゴマ」という言葉は花の種の名前ですが、花子ちゃんのあだ名になってしまいました。
ゴマは、同じ花の種でありながら、みんなが笑ったことで、チューリップ、アネモネより下(低位なもの)と見なされ、花子ちゃんに「ゴマ」というあだ名がつけられたのです。「ゴマ」という言葉が「差別語」になってしまいました。
先生は、その場でどんな発言をしたのでしょうか、またどうすればよかったのでしょうか、大変気になるところです。
人が発する言葉には、喜びや怒り、哀しみや楽しみを抱かせる力があります。時には、人を追い込んでしまう強い力も…。
「ゴマ」の話のように、どのような言葉でも使い方とその反応によっては差別を助長する凶器となります。
相手がどう思うか(どんな気持ちになるか)を考え、相手が少しでも元気になるような、笑顔になるような言葉や態度、行動ができるといいですね。
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更新日:2026年01月05日