広報10月号
焼き場に立つ少年
写真は語りかける
数年前の暑い日、「『焼き場に立つ少年』をさがして」という番組を視聴しました。
この写真は、1945年9月に、長崎県の佐世保に上陸したアメリカ人の従軍カメラマン、ジョー・オダネルさんが原爆投下後の長崎で撮ったといわれています。それから50年後の1995年、写真集に「焼き場に立つ少年」と題して収められ、世界中で大きな反響を呼びました。
この写真は10歳ぐらいの少年が、裸足のまま、亡くなった幼い弟を背負い火葬の順番を待っている姿です。写真からは、唇をきっと噛みしめ、悲しみをぐっとこらえている様子がうかがえました。
番組が終了しましたが、この少年がだれなのか、その後、どんな人生を歩んだのか、詳しくはわからずじまいでした。
2019年に長崎の原爆落下中心地碑の前で核廃絶を訴えたローマ・カトリック教会のフランシスコ前教皇は、「焼き場に立つ少年」のパネルを掲げ、「この写真を見て被爆地の訪問を決意した」と語り、「戦争がもたらすもの」との言葉を添えて全世界の人々に平和を呼びかけました。前教皇は、長崎を訪問する2年も前に、この写真を印刷したカードを全世界の教会関係者に配布し、「写真は、どんな言葉よりも多くの真実を語る」と訴えたと伝えられています。
戦争は、最大の人権侵害であり、絶対にあってはならないものですが、残念ながら今でも世界各地で、戦争や紛争が続いており、多くの命が奪われ、人権が侵害され続けています。
「焼き場に立つ少年」の写真は、いろいろなことを私たち一人一人に語りかけてきます。
「あなたは、どのように生きていきますか」そのために、「何をして生きていきますか」と。
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更新日:2025年10月01日