広報4月号

更新日:2025年08月07日

誤解されやすい自閉症

自閉症は、「常に自分の殻に閉じこもっている状態」と考えられたり、「親の育て方が冷たかったということが原因ではないか」と思われたりすることがありますが、これは大きなまちがいです。
自閉症の人々は発達の仕方にアンバランスなところがあり、まわりの人たちには理解できない行動をするので、変わった行動をする人、理解しにくい人と思われがちです。そのため、常に偏見や誤解が生じ、当人は勿論のこと、その家族もつらい思いをしています。まわりの人たちが、少しでも自閉症の人々の行動の意味を考え、ありのままを受け入れるようにしていくと、自閉症の人々は社会の中で生き生きと暮らしていくことができるようになるのではないでしょうか。

自閉症の人を見かけたら

自閉症の人には、会話が苦手な人が多く、その人の発達に応じてわかりやすく伝わるような工夫が必要です。
例えば、当事者自身が理解している言葉を知り、その言葉を使うことや、写真や絵などを添えて説明する、抽象的な表現をさけて、短い表現で話すことなどです。また、過敏症で、人混みや大きな音、光といった刺激を苦手とする人が多く、このような刺激による不快感を生じさせない環境づくりが必要です。
環境が新しく変わったり、いつもとやり方が違ったりすると困って混乱することがあります。また、急かしたり、きつく教えたりすると、本人が混乱して余計に理解できなくなり、その後の行動に悪影響を及ぼすこともあります。
忘れてはならないのは、「私たちのことを私たち抜きに決めないで」という当事者ファーストの考え方です。

※毎年4月2日は、「世界自閉症啓発デー」です。

 

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