広報3月号
中村 哲 ペシャワール会 / PMS
ペシャワール会/PMSとは?
ペシャワール会という団体をご存知ですか。ぺシャワール会は1983年9月、中村哲(なかむらてつ)医師(2019年12月他界)のパキスタンでの医療活動を支援する目的で結成された国際NGO(非政府組織)です。1986年には、アフガニスタンからの難民の診療も開始し、その後、アフガニスタン国内へと活動を広げていきます。以来、パキスタン・アフガニスタン両国にわたり医療過疎地の診療に力を注いでいます。1998年に設立されたPMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)は現地医療団体で、中村医師が平和医療団・日本総院長でした。
緑豊かな大地に
2000年頃から干ばつがアフガニスタン全土で一挙に深刻化。水不足により子どもの栄養失調、消化管感染症が増加、清潔な飲み水の確保が急務となり、中村医師以下、PMSの人たちは井戸掘りを開始します。
中村医師は、水があれば多くの病気と難民問題を解決できるとして、出身地近くの福岡県朝倉市の山田堰をモデルにして、自ら重機に乗り、用水路の建設を進めました。
2025年現在、この用水路のお陰で、約23,800haの農地が回復し、70万人以上の人々の生活が支えられています。
中村医師の言葉から
「私たちにとっての国際協力とは、決して一方的に何かをしてあげることではなく、人々と『ともに生きる』ことであり、それを通して人間と自らを問うものであります。」
Rights(ライツ)には『正しいこと』という意味があります。ヒューマンライツ=人権は、人が持つ権利ですが、文字通り『人間として正しいこと』という意味にとらえることもできます。中村医師は人として当たり前の道理が人権であるということを教えてくれています。改めて、中村医師のご冥福をお祈りします。
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更新日:2025年03月31日