広報7月号

更新日:2024年07月16日

『寛容』な社会に

『不寛容社会』が話題に

   近年、ネット上で特定の芸能人に対して激しいバッシングが起きたり、『カスタマーハラスメント(カスハラ)』が大きく取り上げられたりと、「最近は世の中全体が息苦しく、ストレスがたまっているな」と感じることはないでしょうか。
   昔なら、さほど話題にならなかったようなことが批判の対象になることも増えてきました。なんだかみんなが常にイライラしている、怒っている状態にいるような気がします。
  8年ほど前、NHKで『不寛容社会』というテーマの番組が放映され、大きな話題となりました。『不寛容』とは「心が狭く、人の言動を受け入れないこと。他人の過ちや欠点を厳しくとがめたてること」をいいます。まさに今の状況にぴったりな言葉です。

注文をまちがえる料理店

   NHKの元ディレクターだった小国士朗さんは、『注文をまちがえる料理店』というレストランを立ち上げ、日本のみならず世界中で話題となりました。この料理店のコンセプトは、ホームページから見ることができます。

  「注文をまちがえるなんて、変なレストランだな」きっとあなたはそう思うでしょう。私たちのホールで働く従業員は、みんな認知症の方々です。ときどき注文をまちがえるかもしれないことを、どうかご承知ください。そのかわり、どのメニューもここでしか味わえない、特別においしいものだけをそろえました。「こっちもおいしそうだし、ま、いっか」そんなあなたの一言が聞けたら。そしてそのおおらかな気分が日本中に広がることを心から願っています。
   たとえ、間違えてもみんなが「まあ、いいか」と言える『寛容』な社会をめざしていきたいものですね。

この記事に関するお問い合わせ先

住民生活課 人権尊重・部落差別解消推進室
〒879-1592 大分県速見郡日出町2974番地1
電話番号:0977-73-3132
ファックス:0977-72-7294
メールフォームによるお問い合わせ