広報3月号

更新日:2024年03月07日

スポーツと人権

   2024年、今年はオリンピックイヤーです。オリンピックやパラリンピックは、人権尊重を重要な柱に位置づけたスポーツの祭典です。そして、このスポーツ界と人権問題も切り離せない関係です。

Jリーグでも差別が

    2014年、浦和レッズのファンがサポーター席側の入り口に『JAPANESE ONLY』と書かれた布をかけました。それを見ていたサポーターや警備員らは何もしなかったという点で、差別を容認しました
Jリーグも人権問題の解決に力を入れましたが、その後も海外にルーツのある選手に対しての人種差別の投稿や差別発言があるなど、課題があります。
2011年開催のドイツワールドカップでは、なでしこジャパンが優勝を果たしました。当時のキャプテンは澤穂希さんです。澤さんが読み上げた反差別の宣言は、次のような内容でした。

   日本代表チームは、人種、性別、種族的出身、宗教、性的指向、もしくはその他いかなる理由による差別も認めないことを宣言します。私たちはサッカーの力を使ってスポーツから、そして社会の他の人々から人種差別や女性への差別を撲滅することができます。この目標に向かって突き進むことを誓い、そして皆さまも私たちとともに差別と闘ってくださるようお願いいたします。

ソーシャルフェアプレーが重要

   差別の根絶や反社会的勢力との関係遮断、社会的責任を果たす『ソーシャルフェアプレー』が重要です。
   中指を立てる行為は、世界では挑発ではなく、明らかな侮辱行為です。過剰なブーイングもフェアとは言えません。フェアでオープンな場であってこそ、誰もが心から試合を楽しむことができます。
   社会で起こる人種差別主義が、スポーツの世界に映し出されることなく、差別をしないことが当たり前の社会を築くうえでの指針になるようなオリンピック、パラリンピックになってほしいですね。

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