広報2月号

更新日:2024年02月06日

アニメで学ぶ人権

  様々なアニメ作品のなかには、人権について考えることができる要素が散りばめられてい
ます。

男の子だってお姫さまになれる!

    2018年に放送された『HUG(ハグ)っと!プリキュア』のある回の登場人物で、一人
の男の子が『お姫様』になりたいという夢を持っていました。しかし、本人は「お姫さま
は、女の子しかなれない」という価値観に苦しんでいました。そんななか、プリキュアた
ちは「いいんだよ!男の子だってお姫さまになれる」と強く主張する場面がありました。
「男の子はこうあるべき」「女の子はこうあるべき」といった価値観を変えていくのに、
子どもたちと一緒に考えることができますね。

宮崎駿作品=人権そのもの

  『もののけ姫』に出てくるタタラ場(森を切り開き、火を使って鉄や武器を作っている
場所)は社会通念上、女人禁制の場所であるにも関わらず、ここの主はエボシ御前という
女性です。さらに、ここでは女性が多く働いています。この女性たちは売られた娘たち。
エボシ御前が彼女たちを助けて、働き手としてたくさん連れ帰って来るので、どんどん女
性が増えているようです。そして、この奥には、それぞれ様々に病を抱え、社会から隔離
された人たちが、精を出して仕事をしている場所があります。
   エボシ御前は、困っている人を放っておけない性分なのでしょう。さらには、迷信・暗
黙のルールなど気にしない、フラットな思考・高い徳の持ち主でもあるようです。

悪だけではない・一方で善

   森を切り開き、環境を破壊するエボシ御前は、森の住人からすれば悪人と捉えられがち
ですが、行き場のない、社会的に弱い立場の人間からすると、敬われ慕われる存在という
ことになります。
  「誰にでも居場所や生きる意味がある。共に生きよう」と、エボシ御前は教えてくれて
います。
   アニメのなかにも様々な人権の要素があります。視点を変えてみると、これまでとは違
う見え方になり、奥深く感じられるかもしれませんね。

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