広報5月号

更新日:2023年05月25日

『エンパシー』の必要性

『シンパシー』と『エンパシー』

普段の生活や会話では『シンパシー(symparthy)』や『エンパシー(emparthy)』という言葉はあまり使われず、聞きなれない言葉ですが、、日本語に訳すと「ああ、そんな意味だったのか」と納得されるのではないでしょうか。

『シンパシー』とは

『シンパシー』は、ギリシャ語が語源で『syn(一緒に)』と『pathos(苦痛)』という単語が組み合わさってできた言葉です。『共に苦痛を味わう』という意味から『共感』『同情』と訳され、次第に『気の毒に思うこと』『思いやり』という意味に変化してきました。どちらかというと、相手を哀れに思うニュアンスが強いようです。

『エンパシー』とは

『エンパシー』もギリシャ語の『en(中に)』と『p athos (感情)』が語源で、『共感』『共鳴』『人の気持ちを理解する』という意味があり『シンパシー』と似ていますが、明らかに異なる点は『同情』の気持ちが含まれていないことです。
また、『エンパシー』は、心理学の分野では『感情移入』とも訳され、「もし自分が〇〇だったらどうするだろうと考える」という意味もあります。立場の異なる相手の考えや思いを想像し、理解する。これが『エンパシー』の意味する『共感』です。

『エンパシー』の必要性

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』という本の中で、著者の小学生の息子さんは、期末試験の『エンパシーとは』という問いに対し、『自分で誰かの靴を履いてみる(相手の立場に立って考える)こと』と、見事に解答しています。
『ダイバーシティ(多様性)』や『インクルージョン(社会的包摂)』が声高に叫ばれている現在、『エンパシー』の必要性は、ますます高まるばかりです。
みなさんも誰かの靴を履いてみませんか。

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