広報12月号

更新日:2022年12月22日

マイクロアグレッション

『差別をされたり、自分の人権を侵害されたりしたと思ったことがない』・・・39・2%

これは、2020年度に日出町で行った『人権に関する町民意識調査』の結果です。4割の方が『されたことがない』と回答しています。逆に言えば、6割の方が何らかの差別を『されたことがある』ということです。大分県の調査では、日出町の結果とは逆で、7割の方が『されたことがない』、3割の方が『された』と回答しており、かなりの差が表れています。この差が生じた要因を分析する必要があります。
反対に『差別をしたり、相手の人権を侵害したりしたことがありますか』と質問したら、ほとんどの人は「私は差別なんかしたことがない」と回答するのではないかと思います。いじめについても、いじめた側は、ほとんど覚えていないということがよくあるように、人は、『された』こと(痛み)はよく覚えていますが、『した』ことはすぐ忘れてしまうようです。

マイクロアグレッション

日常生活では、差別的な言動に出合うことがしばしばあるのではないでしょうか。ほとんどが、無意識の偏見・差別による悪意なき言動で、その言動は『マイクロアグレッション』と呼ばれています。『マイクロ』が『小さい』で、『アグレッション』が『他者への攻撃』を意味するように、日常のささいな発言で誰かを傷つけていることがよくあります。
例えば、
「(外国の人に対して)日本語がお上手ですね」 「日本人らしくないね」「男子にしては字が上手だね」

マイクロアグレッションの大きな特徴は「相手を傷つけるつもりはなかった」ということで、発言を受けた側が指摘しづらい状況にある点です。それだけに、周りにいた人がどう行動(指摘)するかが重要になってきます。学校や職場などでのワークショップや研修会などに積極的に参加して、互いの言動の振り返りを行いながら『気づき』を大切にした意識改革を進めていきましょう。

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