広報7月号

更新日:2022年08月16日

7月号 無意識の偏見

『私のアンコン』は?

みなさんは、『アンコンシャス・バイアス』という言葉を聞いたことがありますか。今回は、このあまり聞きなれない言葉について取り上げてみたいと思います。
『アンコンシャス・バイアス(以下、『アンコン』と言います。)』とは、『無意識の偏ったモノの見方』のことで、他にも、『無意識の思い込み』『無意識の偏見』『無意識バイアス』などと表現されることもあります。


Q具体的な事例は?


●血液型をきいて、相手の性格を想像する
●性別、世代、学歴などで、相手を判断する
●『親が単身赴任中です』と聞くと、『父親』を思い浮かべる
●子育て中の女性には転勤の打診はしないほうがいいと思う

Qそれ自体が問題なの?


『アンコン』は、誰にでもあるもので、そのこと自体が問題というわけではありません。過去の経験や、見聞きしたことに影響を受けて、自然に培われていきます。しかし、『アンコン』に気づかずにいると、そこから生じた言動が、知らず知らずのうちに、相手を傷つけたり、キャリアに影響をおよぼしたり、自分自身の可能性を狭めてしまったり等、様々な影響を及ぼします。

Qでは、どうすれば?


一般社団法人アンコンシャス・バイアス研究所の代表理事、守屋智敬さんは、対処法として次の3点を挙げています。
1.決めつけない・押しつけない
2.相手の表情や態度の変化など『サイン』に注目する
3.自己認知
さらに、『アンコン』への気づきは、多様性を認め合う社会の実現に向けての第一歩であり、ダイバーシティ&インクルージョンの第一歩であるとも語っています。
みなさんも、『これって私のアンコン?』と、自分自身に問いかけてみませんか。