広報4月号

更新日:2022年06月07日

4月号 人権尊重と差別解消

春の訪れを告げるように、たくさんの花が色とりどりに咲き始めています。春を告げる花として豊岡の魚見桜を連想される方も多いと思います。また、令和の由来の梅の花や、果実のなる桃やスモモ(李)の花を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。桜、梅、桃、李は、中国原産で古くから日本に伝わり、日本に住む私たちに親しみのある花となっています。桜、梅、桃、李は、どれもバラ科サクラ属で共通点があり、似かよった花の印象があります。でも、よく見ると花の色の濃さや香り、咲く時期などそれぞれに特徴があります。「どの花が好きですか?」ときいても、「どの花が1番だと思いますか?」ときくことは、人権の立場では考えにくいものです。それは、客観的に比較ができないものに、1番、2番とか、上、下とか本来必要のないものをつけてしまうからです。花はそれぞれにそのままにとても素晴らしい個性を持っています。人も同じです。さまざまな個性の人が自分らしく花を咲かせて、しかも互いを尊重し、調和を保っていくことが人権尊重の社会の基盤です。

また、人権では、生命を大切にすること、差別の解消に取り組んでいくことも大切なテーマです。

差別の解消については、2016年(平成28年)に部落差別解消推進法などの差別解消3法が施行され、心理的差別、差別を許す心をどう解消していくのかを、一人ひとりが自分の課題として取り組むことが求められています。

差別を受けた苦しみや辛さは、差別された方にしかわかりません。「寝た子を起こすな」「自分には無関係だ」とする考えは、差別を容認し、助長することにつながります。「一部の人だけの問題」と無関心にならず、差別を受ける側の立場に立ち『どうしたら差別をなくすことができるのか』を考え、行動することが大切です。部落差別問題に取り組むことは、私たちの周りにある様々な人権課題の解決に向けて取り組むことにつながります。

新しい年度が始まりました。新鮮な気持ちで、一歩を踏み出したいものです。

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