食中毒注意報第20号の発令について
食中毒注意報(第20号)が発令されました
令和6年9月18日(水曜日)、食中毒注意報第20号(大分県発表)が発令されました。
食中毒が発生しやすい気象状況になりましたので、食べ物の調理加工や保存については十分気をつけてください。
発令基準(9月中下旬)
1. 前日の最高気温が27℃以上であり、かつ前日の平均湿度が85%以上である場合
又は
2. 前日までの最低気温が3日連続で25℃以上である場合
(ただし、基準2.の発令は3日に1度を限度とする)
3日前 | 2日前 | 前日 | 当日(予想) | |
---|---|---|---|---|
最高気温 | - | - | 34.3℃ | 35℃ |
平均湿度 | - | - |
75% |
‐ |
最低気温 |
26.8℃ |
27.2℃ |
25.2℃ |
‐ |
天気(参考) | - | - | ‐ | 雨のち晴 |
その他 | - | - | ‐ |
‐ |
食中毒予防の3原則
- 食中毒の原因菌をつけない(清潔)
- 食中毒の原因菌を増やさない(迅速・冷却)
- 食中毒の原因菌をやっつける(加熱)
テイクアウト食品を利用する際の食中毒予防のポイント
テイクアウト用の食品は、調理されてから食べるまでの時間が長く、気温の高い時期は特に食品中で菌が増殖しやすく、食中毒が起こりやすくなります。
テイクアウトを利用する際は、以下のポイントに注意し、食中毒の発生を予防しましょう。
〈テイクアウトを利用する際の食中毒予防のポイント〉
1.食品を購入したらすぐに帰宅し、長時間持ち歩かないようにしましょう。
2.食品を持ち帰る際は、保冷剤等を利用し、高温の車内等に放置することがないようにしましょう。
3.持ち帰り後はすぐに食べましょう。すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保存し期限内に食べきりましょう。
4.再加熱するときは中心までしっかり加熱しましょう。
5.食べる前にはしっかり手洗いをしましょう。
低温調理による食中毒を予防しましょう!
最近は、飲食店だけでなく、家庭でも低温調理機が普及しており、自宅で手軽に低温調理食品が食べられるようになっています。
食肉の加熱が不十分な場合、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌の食中毒のリスクが高まります。
ご家庭で低温調理機を使って食品を調理する場合は、「中心部までしっかり加熱する」よう注意してください。
〈食中毒予防のポイント〉
厚生労働省は食肉の場合、「中心を」75°Cで1分間以上加熱するか、それと同等の加熱が必要として
います。設定温度における必要な加熱時間を確認しましょう。
★注意★
上記の温度は、食品の中心の温度が75°Cに上がってから1分以上ということです!
※機器の設定温度やお湯の温度ではありません!
(参考)
75°C、1分と同等の加熱条件 ・・・ 63°Cで30分、65°Cで15分、70°Cで3分
食中毒の発生しやすい季節です。O157やO26などによる食中毒に注意しましょう!
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、その食品を食べることによって発生します。手に付着した細菌やウイルスは、水で洗うだけでは取り除けません。手洗いの際は、指の間や爪の中まで、せっけんを使って洗った後、アルコール等でしっかり消毒しましょう。
また、食品衛生法に基づき、牛の肝臓を生食用として販売・提供することは禁止されています。牛の肝臓を生または加熱不十分で食べると、腸管出血性大腸菌(O157やO26等)による重篤な食中毒発生の恐れがあります。必ず、中心部まで十分に加熱して食べましょう。
家庭で出来る食中毒予防の6つのポイント
食中毒というと、飲食店での食事だけが原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。しかも、家庭では発症人数が少ないため、食中毒とは気づかずに風邪や寝冷えと思われてしまい、重症になることもあります。
家庭でも手洗いや消毒の徹底や加熱調理など、食中毒の基本的な予防対策をお願いします。
<予防のための重要ポイント>
ポイント1【食品の購入】 ・・・消費期限等を確認する
ポイント2【家庭での保存】・・・買って帰った食品はすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる
ポイント3【下準備】・・・こまめに手を洗う、包丁・まな板・ふきんは洗って消毒する
ポイント4【調理】 ・・・十分に加熱する
ポイント5【食事】・・・長時間室温に放置しない
ポイント6【残った食品】・・・時間が経ちすぎたら、思い切って捨てる
アニサキスによる食中毒に注意しましょう!
近年、寄生虫である「アニサキス」の食中毒が増加しています。(R1~R4は全国で年間平均約400件)
アニサキスは、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキスは、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉(身)に移動することが知られています。
アニサキスが寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
〈アニサキス予防のポイント〉
◆魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
◆内臓を生で食べないでください。
◆目視で確認して、アニサキスを除去してください。
◆冷凍(-20℃で24時間以上)または加熱(70℃以上また60℃で1分以上)が有効です。
※一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬、醤油やわさびを付けても、アニサキスは死滅しません。
ノロウイルスによる食中毒が発生しました
今月、大分県内の飲食店で、ノロウイルスによる食中毒が発生しています。
ノロウイルスが原因の食中毒は秋から冬(11~3月頃)に流行することが多いですが、夏場でも油断はできません。
ノロウイルスとは?
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。
また、感染力が強く、アルコール消毒が効きにくいのが特徴です。
調理や食事の前、トイレを利用した後は丁寧に手洗いを行い、ウイルスを手から取り除きましょう。
あわせて、食品を調理する際は、中心部までよく火を通すことも重要です。
手洗いや食品の十分な加熱を徹底するなどし、食中毒防止に努めましょう。
災害避難所の食中毒対策について
今回は「災害時の避難所における食中毒対策」についてご紹介します。
日本全国で記録的な豪雨による大規模災害が発生しています。
災害時は、水道・ガス・電気といったライフラインの寸断により、食品の適切な保管や調理ができなくなることや、長引く避難で抵抗力や体力が低下することにより、食中毒が発生しやすい状況となります。
適切な方法でしっかり食中毒を予防するために、以下のポイントに注意しましょう!
1.避難所では、出された食事はすぐに食べましょう
(※残しておいて、「後で食べよう」 「知り合いにもあげよう」は大変危険です!)
2.調理や配膳、食事の際には、よく手を洗いましょう。水が十分に確保できない場合には、ウェットティッシュなどを活用しましょう
3.下痢、発熱、手指に傷のある方は、食品の調理や配膳を行わないようにしましょう
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この記事に関するお問い合わせ先
住民生活課 生活衛生係
〒879-1592 大分県速見郡日出町2974番地1
電話番号:0977-73-3128
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更新日:2024年09月18日