風水害に備える

日本列島には毎年多くの台風が接近・上陸します。また、近年、梅雨時期を中心に「ゲリラ豪雨」と称される局地的大雨がたびたび発生し、これらによる大きな被害が報告されています。日出町は比較的雨が少なく、また大きな河川もないことから、風水害による被害を受けにくい場所です。しかし、南畑・豊岡地区の山間部や傾斜地を中心に、土砂災害等の恐れがある地域は少なくなく、決して油断はできません。不意の災害から身を守るため、私たちは常に万全の備えをしておく必要があるのです。
家の内外の風水害対策
- 屋根
瓦のひび・割れ・ずれ・はがれ等がないか確認しよう。トタンなどの場合はめくれ・はがれがないかを確認しよう。また、アンテナがしっかり固定されているかも確認。 - 雨どい・雨戸
雨どいに落ち葉や土砂等が詰まっていないか、継ぎ目のずれや塗装のはがれ、腐りはないか確認しよう。雨戸はガタツキやゆるみがないか確認。 - 窓ガラス
ひび割れ、窓枠のガタツキはないかを確認し、強風による飛来物に備えて、雨戸を立てたり、外から板でふさぐ。また、内側からバツ印にガムテープを貼る - 外壁
亀裂や腐り、浮きがないか確認しよう。 - 外回り(ベランダも)
庭木には支柱を立てたり、鉢植えや物干竿など、風で飛ばされる恐れがあるものは室内に移動しよう。 - 屋内
停電に備え、懐中電灯や携帯ラジオの準備をし、いつでも避難できるように非常持出品の準備をする。断水の可能性もあるので、飲料水や非常食を確保しておこう。テレビやラジオの気象情報を聞き、むやみに外出しないようにしよう。
土砂災害対策

土砂災害は勾配が急な場所(急傾斜)や、渓流(普段は水が流れてなくても、雨が降ったときに水の通り道になる場所)を中心に発生する。山林の多い日本においては、最も気を付けなくてはならない災害の一つだ。土砂災害の前ぶれがあったときは早急に避難をしよう。
- 崖崩れの前ぶれ
「地下水や湧水が止まり、崖から水が湧き出る」 「崖に亀裂が入り、小石がぱらぱら落ちてくる」 「斜面がふくらむ」 「斜面の方から大きな音がする」など
(注釈)「崖崩れ」とは、雨がしみ込んで柔らかくなった斜面が急激に崩れ落ちる現象。日本で最も多い土砂災害で、突発的に発生するため、避難が間に合わないことが多い。 - 土石流の前ぶれ
「山鳴りがする」 「雨が降り続いているのに川の水位が下がる」 「川の流れが濁り、流木が混ざり始める」など
(注釈)「土石流」とは、長雨や集中豪雨により、土砂が水と一緒に一気に流れ下りる現象。速度が速く、強大な破壊力を持つ。 - 地すべりの前ぶれ
「地面にひび割れができる」 「沢や井戸の水が濁る」 「崖や斜面から水が吹き出す」など
(注釈)「地すべり」とは、大雨によりゆるくなった斜面の一部が、地下水の影響と重力で下方へ移動する現象。速度はゆっくりだが、広範囲に被害をもたらす。 - 土砂災害の予防策
土砂災害を予防するには、まず水はけをよくすること。水路にたまったゴミを取り除き、水が溜まりやすい場所には水路を造ろう。また斜面に対し、直接崩れにくくする策を施すことも有効。崩れそうな場所はよう壁を打つなどして土止めをする。また、斜面の危険な場所に水が流れ込まないよう、ブルーシートで覆ったり、斜面上部に土のうを置こう。
土砂災害危険予想地域は「日出町防災マップ」でチェック
更新日:2024年12月10日