火災に備える

更新日:2022年03月31日

キッチンのコンロの火を消している女性のイラスト

 暖を取る、料理をする、たばこを吸うなど「火」はたいへん便利で、私たちの生活に欠かせないものです。しかし、人のコントロールを離れた「火」は恐ろしい火災となり、私たちの生活をいとも簡単に焼き尽くしてしまいます。生活に密着している分、私たちは火の危険性を忘れがちです。私たち一人ひとりが防火意識を持てば、防げる火災は多いと思います。以下をご覧になり、生活の中に「防火」の習慣をもちましょう。

防火のための7つのポイント

  1. ストーブには燃えやすいものを近づけない
     洗濯物を乾かすためにストーブを使用し、出火するケースが多い。ストーブの周辺は常に整理整頓し、目的外使用は止めよう。
  2. 寝たばこやたばこの投げ捨てはしない
     建物火災の出火原因の約10%はたばこの不始末によるものである。不適切な姿勢、場所での喫煙は避け、吸殻の消火は必ず確認すること
  3. 子どもにはマッチやライターで遊ばせない
     子どもの火遊びによる出火もたいへん多い。子どもの手の届く場所にマッチやライターを放置しないこと。子どもには火の恐ろしさをしっかりと教えておく必要がある。
  4. 風の強いときは、たき火をしない
     火は風により、想像以上に大きく燃え上がり、また相当な距離を飛び火する。火災全体の出火原因の約半分が飛び火によるもの。風の強い日はたき火をしないこと。周囲が枯草などであれば、火はあっという間に燃え広がり、たいへん危険。
    (注意)屋外焼却(野焼き)は一部を除いて法律で禁止されており、違反した場合は1千万円以下の罰金もしくは5年以下の懲役、またはその両方が科せられる。
  5. 火を使っているときはその場を離れない
     建物火災の原因で一番多いのが、ガスコンロからの出火であり、その原因のほとんどが消し忘れによるもの。少しの間でも火元を離れるときは必ず火を消そう。
  6. 家のまわりに燃えやすいものを置かない
     放火による火災も後を絶たない。家のまわりに燃えやすいものを置かない、ゴミは収集日当日朝に出すなど、放火に狙われにくい環境づくりをしよう。
  7. 電気器具は正しく使い、たこ足配線はしない
     電気器具は取扱説明書をよく読み、危険のない正しい使い方をこころがけよう。たこ足配線したり、コードに傷みがあれば、そこから火災が発生する恐れがあるので注意。また、コンセントはきちんと奥まで差し込もう。半端に差したコンセントにホコリが積もり、それが発火するケースもある。

火災に備えよう

住宅火災警報器がなって、布団から起きた男性のイラスト

上記「防火のための7つのポイント」をしっかり行い、火災を起こさないのが一番だが、もし起きてしまったときのために、以下のとおり万が一に備えよう。

  1. お年寄りや子どもはなるべく1階で寝せよう
     「魔の2階」という言葉があるほど、建物火災の際、2階での死亡率が高い。お年寄りや子ども、病人は避難しやすい1階で寝せるようにしよう。
  2. 消火器を設置しよう
     消火器は正しく使えば、初期消火に大きな威力を発揮する。ホームセンターなどで、1本3〜5千円ほどで販売されているので、火をよく使う台所などに備えておこう。使い方についても、取扱説明書を読んだり、地区が実施する初期消火訓練に参加するなどして、いざというとき使用できるようにしておこう。なお、持ち運びや保管に便利なハンディタイプも販売されている。
    (注意)消火器の耐用年数は8年とされている。消火器の底が錆びているようなものは耐用年数以内でも使用するとたいへん危険なので、絶対に使用しないように。
  3. 住宅用火災警報器を設置しよう
     火災が発生した際に音を出して知らせてくれる「住宅用火災警報器」。法律により平成23年6月1日から、全ての住宅(アパート・マンション含む)に設置が義務付けられた。取付けも簡単なものが多いので、期日までに必ず取付けよう。(設置義務があるのは寝室のみ。できれば台所やリビングも付けたいところ。「煙式」と「熱式」があるので、通常の部屋は「煙式」を、台所などは「熱式」を設置しよう)価格はホームセンターなどで、1個3〜5千円ほど。
    (注意)早くから設置が義務化されたアメリカでは、建物火災の死亡者が半減したというデータがあり、就寝中の火災による被害の減少に効果が期待できる。

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