致道館

更新日:2022年03月31日

日出藩校致道館(ちどうかん)

致道館(ちどうかん)は安政5(1858)年、日出藩主15代木下俊程(きのしたとしのり)の命により日出城二ノ丸に創立された日出藩の藩校です。創立以前は、豊後三賢の一人に称される日出の碩学(せきがく)帆足萬里(ほあしばんり)とその高弟米良東嶠(めらとうきょう)を教授とした「稽古堂」や、天保11(1840)年の13代木下俊敦(きのしたとしあつ)の命による「学問所」が創設されていました。一説によると、俊程は藩子弟の不学を目にし、これを改めるため藩校の創立を決意したといわれています。
致道館では、8歳以上の子弟に読書・習礼、後に漢学を課し、また、学芸を習練させ、学神として孔子を仰ぎました。藩主自ら講義を行うこともありました。
明治時代を迎え、日出藩の廃藩とともに致道館は閉校となりました。その後、致道館は暘谷女学校、杵築区裁判所日出出張所、日出町役場、帆足記念図書館等に転用されました。そして昭和25(1950)年、日出中学校の建設に伴い致道館を解体、翌26年に帆足萬里没後100年記念事業の一つとして講堂(主屋)と正門が現在地に移築されました。
大分県下で唯一現存する藩校の建物である致道館は、昭和の大修理から60年が過ぎた平成23(2011)年より平成の大修理たる修復事業に着手し、平成27(2015)年に竣工、往時の藩校の姿を今日に伝えています

白い塀に囲まれた致道館建物外観の画像

致道館表

致道館建物1階部分の畳が敷かれた部屋の内観画像

致道館1階部分

致道館建物2階内部の大きな梁と赤く塗られた柱の画像

致道館2階部分

指定名称

日出藩校致道館

指定区分

大分県史跡

構造

主屋:木造桟瓦葺寄棟造平屋建(一部二階建)
正門:木造桟瓦葺平屋建薬医門

床面積

1階148.84平方メートル 2階63.35平方メートル

アクセス

JR暘谷駅より徒歩約5分

開館時間

午前9時から午後5時まで

休館日

月曜日(注意)祝日の場合はその翌日
年末年始(12月29日~1月3日)

入館料

無料

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育課
〒879-1506 大分県速見郡日出町3891番地2
電話番号:0977-73-3156
ファックス:0977-72-8680メールフォームによるお問い合わせ