鬼門櫓
鬼門櫓(きもんやぐら)
鬼門櫓は、日出城の本丸北東隅に築かれた二層二階櫓で、櫓の北東隅の角を欠いた特異な建築構造を持ちます。古来より北東の方位は禍(わざわい)を招く「鬼門」として忌み嫌われ、これを除けるため隅を欠いたといわれています。櫓台である本丸北東隅の石垣も、入隅(いりすみ)により築かれています。
正保年間(1645~1648)に作成された「豊後国日出城(『正保城絵図』)」には、鬼門櫓が描かれていますが、今日に伝えられる櫓は江戸時代後期に築かれたものと考えられています。
明治時代を迎え、日出藩は廃藩となり、日出城も廃城令により破却処分となりました。天守や櫓など、城内の建物が次々と取り壊されていく中、鬼門櫓は山村羊太郎、南喜平、そして中村貢による所有を経て、大正10(1921)年に城外の下仁王(現東仁王)に移築されました。
平成20(2008)年、日出町は中村家より隅櫓(鬼門櫓)の寄附を受け、旧日出城内への移築を兼ねた修復工事を実施し、平成25(2013)年に竣工、江戸時代の雄姿を今日に伝えています。
外観
2階部分
指定名称
日出城本丸隅櫓(鬼門櫓)
指定区分
大分県有形文化財
構造
木造本瓦葺入母屋造(北東隅欠き)二層二階櫓
床面積
1階62.86平方メートル 2階35.35平方メートル
アクセス
JR暘谷駅より徒歩約5分
開館時間
午前9時から午後5時まで
休館日
月曜日(注意)祝日の場合はその翌日
年末年始(12月29日~1月3日)
入館料
無料
この記事に関するお問い合わせ先
社会教育課
〒879-1506 大分県速見郡日出町3891番地2
電話番号:0977-73-3156
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更新日:2022年03月31日