第3回 特集展示「帆足萬里のこころ ―学びと人のつながりー」

特集展示「帆足萬里のこころ ―学びと人のつながりー」
帆足萬里(1778~1852)は、儒者・学者・政治家・教育者と多岐にわたる才能を発揮した郷土の先哲です。萬里は知識を自らの中で修めるだけでなく、世の中に活かされるための「学」として究めようとします。その意志は、独学で西洋の言語や学問を学び、また弟子に医学を教えるために自ら東洋・西洋の医学の知識を学ぶ等の姿からうかがえます。
萬里は、学問を希求する中で脇蘭室や広瀬淡窓、亀井昭陽など高名な学者に出会い、長年にわたり共に交流し、刺激し合いながら学問の研鑽に励みました。また、集い慕う弟子たちに萬里は、共に学び合うべく幅広い視野で学問を捉え教育に努めました。
そして、学問を世に役立てるようとする姿勢は、国の窮状を改めようと晩年の萬里が京都へ出奔する原動力にもなりました。
本年は帆足萬里の没後170回忌の節目にあたります。本展ではこれを記念し、先に示した萬里の学問の変遷をたどりつつ、学問を通じて得た人とのつながりとその学びの中で育まれていった萬里の心模様に迫ります。
会期
令和3年11月16日~令和4年2月27日
展示内容
1. 学問へのめばえと探求心
- 就学のめばえ
- 独学で学問を学ぶ
2. 学びから広がる人脈
- 遊学で得た学びと新たな出会い
3. 弟子と共に学ぶ
- 弟子と共に学ぶ
4. 晩年の京都出奔
- 萬里晩年の決意
5. 終わらない学問への探求
- 萬里の学問の心と後世への影響
展示解説
特集展示「帆足萬里のこころ ―学びと人のつながりー」展示解説 (PDFファイル: 1.1MB)
特集展示コラム
コラム第1話 自然を相手にした「豊後学派」 ー『窮理通』誕生物語ー
コラム第2話 帆足萬里と日出藩主の関わり
コラム第3話 年老いてもなお衰えぬ向学心
第4話 日出町に息づく萬里のこころ
この記事に関するお問い合わせ先
社会教育課 歴史資料館・帆足萬里記念館
〒879-1506 大分県速見郡日出町2602番地1
電話番号:0977-72-6100
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更新日:2022年06月09日