町長室から(第2回)

更新日:2022年03月31日

街並みと青色の湾を高台から望む様子

4月に入学した新1年生も少しずつ学校に慣れてきて、笑顔で通う姿と新しいランドセルや制服が初々しさを感じさせてくれます。桜の開花は例年より遅くなりましたが、入学式や始業式の時期に咲いていて、いい思い出になったのではないでしょうか。

日出町総合計画について

日出町議会平成29年第1回定例会におきまして、町議会の議決を得て第5次日出町総合計画を策定いたしました。総合計画は、日出町のまちづくりに関する最上位計画であり、平成37年度を目標年度として町の将来像を示すとともに、その実現のための基本的政策や推進方法を定めたものです。

計画を作るに際して、住民の皆さまにアンケートを行った結果、『住みよさを感じる』『住み続けたい』という回答が約9割の方から寄せられ、多くの方に好感と定住志向をお持ちいただいていることが分かりました。

そして、『めざすまちの将来像は』との問いに対し、回答が多かったのが、『子育てのまち』『自然環境に恵まれたまち』『福祉のまち』『活力あるまち』そして『便利で快適なまち』でした。

こういったことから、第5次日出町総合計画では、まちの将来像を『住むことに喜びを感じるまち』とし、『安心して暮らせて、活力が実感できるまちづくり』に取り組むことといたしました。そのための施策として、『健康・福祉』『教育・文化』『産業振興』などの、7つの分野について政策を掲げました。さらに、この総合計画では『重点プロジェクト』を定めて、着手できるものから平成29年度予算に盛り込んだところです。

平成27年の国勢調査における日出町の人口は2万8058人で、前回調査(平成22年)から163人減少しました。国立社会保障・人口問題研究所が平成25年に公表した資料によりますと、平成37年には2万7597人になると推計されています。全国的な人口減少傾向の中では日出町にもその影響が及ぶことは避けられませんが、減少を少しでも抑えるため、前記のような政策を進め、住民の皆さまから『住んで良かった』と思っていただける、そして町外の方からは『住むなら日出町』と言っていただけるまちづくりに取り組んで参りますので、ご協力をよろしくお願いします。

認知症高齢者等SOSネットワークについて

日出町では、介護や介護予防サービスを受けている方の中で、認知機能が低下している方が810人います(平成29年2月末現在)。

こうしたことから、健康増進課の地域包括支援センターに認知症地域支援推進員を配置して、専門的に認知症の相談や支援を行うほか、家族の情報交換ができる認知症カフェを開催しています。

そして、平成28年度には、認知症高齢者などの安全の確保と家族の精神的負担を軽減するため、『認知症高齢者等SOSネットワーク』を立ち上げました。これは、地域の実情をよく知っている杵築日出警察署、日出消防署、日出町消防団をはじめ、郵便局や宅配業者などの事業者、店舗、福祉施設そして区長会などに、捜索や捜索支援をお願いすることで早期に発見しようというもので、現在43の団体や企業などに参加していただいております。

これまでに、情報伝達訓練や連絡会議を行いましたが、その中で情報伝達の問題点やメールを活用した詳しい情報の伝達などについて議論しました。

また、認知症の方への対応についての戸惑いの声もありましたが、最悪な結末にならないよう可能な限り協力するとの声もありました。この事業は始まったばかりですので、今後新たな課題が出てくると思いますが、認知症について地域の皆さまが正しく理解していただけるよう講演会などを開催していきたいと思います。

厚生労働省が平成27年に策定した新オレンジプランによると、認知症の高齢者は、2025年には65歳以上の方の19%になるといわれています。高齢になっても安心して暮らせるために、この『認知症高齢者等SOSネットワーク』が円滑に機能するようご協力をよろしくお願いします。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」平成29年5月号に掲載されたものです。  

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