町長室から(第18回)
今年の9月は、前半は日中暑い日がありましたが、後半になると涼しくなってきました。
ここ数年は、夏から続いた暑さが去ったと思ったら、すぐに冬の寒さになって、秋をじっくり感じることができなかったような気がしますが、今年は久しぶりに秋らしさを長く感じられるような気がします。紅葉が楽しみです。
国民文化祭・障害者芸術文化祭について
10月6日から51日間の日程で、県内全域で『第33回国民文化祭・おおいた2018』『第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会』が開催されます。この大会は、『文化の国体』とも言われ、子どもから高齢者まで、そして障がいのある方もない方もともに楽しむことができる文化のお祭りです。
大会テーマは『おおいた大茶会』としておりまして、県内を5つのゾーンに分けて、それぞれにテーマを設けています。
日出町をはじめ国東半島地域は『祈りの谷』というテーマとなっております。
これは、神仏習合の発祥地として、生活の中心にいつでも祈りがあり、それぞれの谷ごとに育った個別の文化を紹介しようということです。
日出町では、メインとなる『リーディング事業』として、『こども文化の祭典』を開催します。
この祭典のイベントの1つとして、17日に中央公民館ホールでこどもミュージカル『サンタ会議』を上演します。
これは、出演者の募集に応募してくれた町内の26名の小中学生と日出支援学校の児童生徒がミュージカルを演じるものです。
内容は、23人の見習いサンタたちが大サンタから指示されて、3人の少女たちに贈る最高のプレゼントは何かを考えるというストーリーです。
見習いサンタたちは失敗したり、悩んだり、ぶつかり合いながら、色んな壁を乗り越え、立派なサンタになるためには何が一番大切なのかを学んでいくというものです。
そして当日は暘谷駅周辺を歩行者天国にして、子どもたちに人気のダンスグループ『ケロポンズ』による親子コンサートや、幼稚園児とのコラボダンスを披露するほか、ハローキティのステージイベントを実施します。
翌日の18日には中央公民館ホールで『ひるなかモンブランコンサート』を開催します。
これは、日出、大神両中学校と日出総合高校の吹奏楽部が演奏を行うほか、NHK放送の『ピタゴラスイッチ』で有名な音楽グループ『栗コーダーカルテット』による演奏会、そして『栗コーダーカルテット』と日出中学校吹奏楽部とのセッションも実施します。
また、11月8日から25日に交流ひろばHiCaLiなどで行われる『ひじアートミュージアム3244』では、現代美術家Kanaさんの作品展示とあわせて、障がいのある人たちの作品が展示されます。
そのなかで、『おおいた大茶会盛り上げ隊』としてご活躍いただいている、日出町在住の切り絵作家・中島眞一さんの切り絵実演も行われます。
そして、『分野別事業』として5つの事業を行います。
まず、『瀧廉太郎記念音楽祭』です。毎年行っておりますが、今年は『東京オペラシンガーズ』をゲストに迎えて交流音楽会を開催するほか、楽聖『瀧廉太郎』を顕彰するため記念講演会を行います。11月4日の開催です。
また、『世界のヒョウタン展~ 人類の原器~』は、進化生物学研究所の湯浅浩史所長が世界各国から収集した多数の珍しいヒョウタンを10月6日から21日まで展示するほか、7日には湯浅氏による『世界のヒョウタン文化』と題した講演をしていただく予定です。
さらに、10月21日の『ザビエルの道ウオーキング大会』では『祈りの谷』をテーマに、風光明媚な景観を眺めながらウォーキングを楽しめるコースを用意しています。
そのほかにも、『フォークダンスの祭典』や、食・歴史・文化を満喫できる7つの体験プランを用意した『ひじはく』も行います。
町民の皆さん、芸術の秋をゆっくり楽しんでください。
多くのご参加をお待ちしております。
各イベントの開催にあたりご尽力を頂きました芸術文化団体や関係者の方々に、心より感謝申し上げます。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」平成30年10月号に掲載されたものです。
更新日:2022年03月31日