町長室から(第21回)

更新日:2022年03月31日

襟ぐりに日出町消防団と印字された黒地の法被を着た消防団たちが整列して敬礼する様子

お正月を穏やかな天気で迎えた2019年ですが、早くも2月になりました。

先月13日は、平成最後の日出町成人式が開催されました。

227名の新成人が出席するなかで厳かに行われましたが、参加された皆さんはとても礼儀正しく、将来が楽しみな新成人ばかりでした。

代表の3人の方から二十歳の誓いと謝辞がありました。

育ててくれた家族、過ちの正し方を教えてくれた恩師、そして見守ってくれた地域の方々への感謝の気持ち、やがて迎える新たな時代に立ち向かう決意などをお話いただきました。

いずれも社会人としての自覚と責任感が伝わってくるもので、頼もしく感じました。

新成人の皆さんには、これから地域や社会とのつながりを深め、さらに経験を積むなかで、職場や社会におけるリーダーとなられることを期待しています。

消防団について

1月12日、日出町消防団の特別点検(出初式) が行われました。

例年は、日出中学校のグラウンドで開催していますが、今年は朝から雨天になったため、日出中学校の体育館に場所を移して実施しました。

体育館はグラウンドに比べると狭いこと、放水ができないことなどから、内容を大幅に変更しての訓練となりました。

屋外で実施するときは、人員服装点検、訓練点検、分列行進、放水点検などが行われます。

いずれも団員のきびきびとした行動で、訓練が進んでいきますが、前記の訓練点検の中に、行進間あるいは停止間の小隊訓練というものがあります。

概ね30名程度の人数で小隊を形成して、行進しながら小隊長の号令で、複雑な動きを繰り返し行う訓練ですが、その動きは統率が取れていて、日頃の団結力を感じさせられます。

また、放水点検は、しばしばテレビのニュースなどで画像が流れるのをご覧になったことがあると思いますが、11基のポンプによる放水はいざというときの消防力を実感させてくれます。

今年は、屋内開催のため実施できない部分が多くありましたので、また来年の特別点検に期待したいと思っています。

こういった訓練を積んだ消防団員は、火災発生時には常備消防( 杵築速見消防組合)の職員(消防署員) と連携して火災の鎮圧に当たることになっています。

昨年、日出町では人家火災が2件発生しましたが、いずれも管轄の消防団員が出動して、消火活動を行っていただきました。

また、地震、水害など自然災害による被害の予防なども消防団の業務になっており、昨年の台風7号、12号、24号そして7月豪雨の際には被害確認パトロールを実施していただきました。

そのほか、行方不明者が発生した際の捜索にも出動していただいていますし、日頃は火災の予防のための啓発活動にも取り組んでいただいています。

このように、重要な役割を担っていただいている消防団ですが、近年は団員不足が大きな課題になっています。

日出町消防団の定員は320名ですが、現員は女性部を含めて全部で273名であり、特に30歳未満の若い世代が少ないという状況です。

地域住民が安全で安心して暮らすことのできる社会を作るためには、前述したように、あらゆる場面で活躍している消防団の存在はこれからますます重要になってまいりますので、年齢や性別を問わず皆さんの消防団へのご加入をよろしくお願いします。

また、日頃の消防団の活動にご理解、ご協力をお願いします。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」平成31年2月号に掲載されたものです。

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