町長室から(第37回)

更新日:2022年03月31日

 6月11日頃、大分県を含む九州北部が梅雨入りしました。昨年より15日早く、平年より6日遅れです。近年、梅雨時期に線状降水帯の発生などで、一定の地域に集中して雨が降ることがしばしば見られます。町民の皆さまにおかれましては、家の周りの危険個所と避難経路を確認し、いつでも避難できるような準備をお願いします。

経済支援策の活用について

新型コロナウイルス感染症(以下、『感染症』と記載)が経済に大きな影響を及ぼしていることから、国、県とともに日出町も様々な緊急経済対策に取り組んでおります。町民の方にお会いした際に話題になったので、緊急経済対策事業のことを話したところ、事業者の方から「自分の事業には関係ないだろうと思っていた」との声が返ってきたので、改めていくつかを紹介します。

まずは、住民の皆さま一人当たり10万円を支給する特別定額給付金についてです。5月11日に申請書を発送したところ、その翌週から多くの皆さまの申請を頂き、直ちに審査を行ってきました。その結果、6月18日時点で約2万7千9百人、町民の98%以上の方に対する振込み手続きを済ませました。

また、子育て世帯応援事業として、中学生以下の子どもさんを対象に、町内の飲食店で利用できるテイクアウト商品券を配布いたしました。6月18日時点で約300万円分のご利用があり、臨時休校・休園で在宅を余儀なくされた子どもさんやその保護者と、売り上げが減少した飲食店の皆さまのご支援に繋がっていることと思っております。

次に、町内の中小企業や個人事業者への支援策についてです。

まず、賃借料等の補助事業ですが、感染症の影響で売り上げが前年比で20%以上減少した事業者について、店舗等が賃貸の場合は家賃の一部を、自己所有の場合は光熱水費を一定の限度額まで助成しており、6月18日時点で110件の申請を頂いております。

また、事業活動維持支援補助金についてですが、感染症の影響で事業者が金融機関等から事業活動資金の融資を受けた場合に、融資額の3%を一定の限度額まで助成するものです。6月18日時点で35件の申請を頂いております。

これとは別に経営支援利子補給事業も行っております。これは、感染症の影響はあるが新規の融資を受けずに、既往債務の条件変更(返済の猶予、返済額の減額)を行った場合に、6カ月間の利子を一定の限度額まで助成するものです。まだ申請はありませんが、感染症の影響が長引いていることから、これから需要が生まれると思っています。

そのほか、食を支える日出町農林漁業者がんばれ緊急支援事業があります。一定の要件に該当する農林漁業者で、感染症の影響により売上額が前年比で20%以上減少している場合に、農林業であれば飼料や生産資材など、漁業であれば燃油や出荷資材などの経費の3分の1を一定の限度額まで助成するものです。現在の申請は2件ですが、ほかにも準備を進めている方がおられるようです。

これ以外にも、国の事業として持続化給付金があります。感染症の影響で、売り上げが前年比で50%以上減少している事業者に対して、事業全般に使える給付金を経済産業省が支給するものです。申請状況は町では把握できておりませんが、まだ申請していないという声を聞きます。

持続化給付金はもとより、先に述べた町が実施している事業についても、感染症の影響を受けている事業者の皆さんは該当するかもしれないので、関心をもっていただきたいと思います。特に、商工会などの団体に加入していない事業者の方には町報以外の周知が難しいので、ぜひ声を掛け合ってくださるようお願いします。

緊急経済対策についてのお知らせは、『広報ひじ6月号』に掲載しています。詳細はお問い合わせください。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和2年7月号に掲載されたものです。

この記事に関するお問い合わせ先

政策企画課
〒879-1592 大分県速見郡日出町2974番地1
電話番号:0977-73-3116
ファックス:0977-72-7294
メールフォームによるお問い合わせ