町長室から(第41回)
先月は、久しぶりに強い寒波に見舞われました。積雪の影響で、一部の地域で上水道の漏水がありましたが、直ちに復旧対策を行い給水車が出動するような事態は避けられました。前日に、水道管の凍結対策について広報しましたが、数年ぶりに訪れた寒波に対して十分な備えができていなかったのではないかと思います。寒い時期はもう少し続きますので、屋外に露出した水道管や水栓に冷気が直接当たらないようにするなどの対策をお願いします。
ところで、新型コロナウイルス感染症ですが、昨年12月上旬に町内ではじめて陽性者が確認されて以降、次第に増えています。日出町でも陽性者が既に30名を超え、医療機関におけるクラスターも確認されました。
新聞紙上では、同様にクラスターが発生した地域において、感染者やその家族、患者と接触する機会のある仕事に従事する人などに対する偏見や差別的言動が報告されています。その中には、SNSやインターネット上で、誤った情報や不確かなうわさ話が拡散されている例もあります。
今回のように、国を挙げて新型コロナウイルス感染症対策に取り組んでいる時に、見失ってはならないのは『敵はコロナウイルス』であるということです。約百年前に発生・流行した通称『スペイン風邪』の際には、日本国内で約39万人が亡くなったと言われています。当時に比べると医療はずいぶん進みました。高度な教育と訓練を受けた医療スタッフの方々に医療の最前線でコロナウイルスと戦っていただいていることで、我々の安全と安心が保たれています。
町民の皆さまには、冷静に行動していただいており、前述のような偏見や差別的言動は見受けられませんが、これからも医療スタッフや医療施設に対し温かいまなざしとエールをお願いします。
心を一つにして、厳しい状況を乗り越えましょう!
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和3年2月号に掲載されたものです。
更新日:2022年03月31日