町長室から(第74回)

更新日:2024年01月31日

急がれる海岸部の避難支援対策

今年は穏やかな天気の年明けでしたが、元日夕方に起きた能登半島地震が正月ムードを一変させました。直後の報道を見て、被害が少ないことを願っていましたが、残念なことに多くの方が犠牲になられました。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けた方々にお見舞い申し上げます。
その後の報道によると、激しい揺れと津波は、能登半島北側の断層がずれて引き起こされたものとみられています。日出町とその周辺にも日出生断層帯と中央構造線断層帯があり、最大震度がそれぞれ7と6強とみられていることから、断層がずれた場合、大きな被害が想定されています。
能登半島地震では、発生直後から住民が近隣の家に声をかけながら一緒に避難している様子がインターネットで流れていました。これまでも大きな地震に見舞われている地域のため、そういうことが自然に行われているように見受けられました。
災害発生時の避難で、誰も取り残されないようにするためには、こうして住民同士が声を掛け合うことが重要です。その際、自力で避難することが困難な『避難行動要支援者』については、手を差し伸べることが必要です。
現在、避難行動要支援者ごとの個別避難計画を、区長さんや民生委員さんなどのご協力をいただきながら作成していますが、今回の地震を踏まえて、そのなかでも津波浸水想定区域内にお住まいの要支援者を最優先にして作成することといたしました。
日出町ハザードマップの津波浸水想定区域内にお住まいの要支援者は、42名おられます。これらの方々について、急いで支援計画を作成していきたいと思っております。そのためには、地域の皆さまのご協力が必要です。誰も取り残されずに避難ができるよう、何とぞご協力をお願いします。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和6年2月号に掲載されたものです。

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