町長室から(第73回)
便利なデマンド交通
10月2日から運行を開始したデマンド交通は、10月中に延べ494名の方に利用していただきました。利用者の年齢は、80代が最も多く、次いで70代、60代の順で、この3つの年代が約9割を占めています。
車を持たない、あるいは自分で運転することができず移動を交通機関に頼らなければならない高齢者などの利用を想定しているので、おおむねニーズに応えられていると思います。
利用時間帯としては、9時台が最も多く、次いで13時台、10時台の順で、この3つの時間帯が6割を占めています。
乗降場所をみると、降車が多いのは暘谷駅や大型店舗前、医療機関、役場、中央公民館などで、乗車が多いのは、暘谷駅や大型店舗前となっています。
このことから、行きは用事や通院などで利用して、帰りに買い物をして帰るという使われ方が多いのではと思っています。
利用にあたっては、1時間前までに予約する必要があります。利用を予定した時刻と、実際に利用できた時刻の差を見ると、利用者の9割が利用予定時刻までに乗車できていますので、利便性は悪くないと思います。
また、予約するためには、事前に登録が必要です。10月末現在の登録者数は、約400名ですが、対象者はもっと多いと思っています。
先日、役場に来られた高齢の方とお話ししている際に、デマンド交通の話をしたら「自分たちは対象ではないと思っていた」とおっしゃっていました。まだまだ広報が足りないことを自覚した次第です。
前述のように、移動することが困難な方を対象にした公共交通機関ですので、多くの方にご登録いただきたいと思っています。ご利用をお待ちしています。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和5年12月号に掲載されたものです。
更新日：2023年11月29日