町長室から(第68回)

更新日:2023年06月28日

自転車の交通安全

先日、九州国道協会という、九州内の市町村長が集まって国道整備の促進などを議論する会に出席しました。その際の国土交通省九州地方整備局からの説明のなかに、交通事故についての興味ある内容がありましたので、ご紹介します。
令和2年の全国の交通事故死者数は2839人で、統計を取り始めた昭和23年以降最小になったとのことです。統計を取り始めた翌年が3790人ということで、このころは自動車の台数が今よりずっと少ない時代ですが、そのときよりも減っているという内容でした。今や、日本の自動車乗車中の死亡率は、G7各国のなかでも最も低くなっています。
このように、自動車乗車中が安全になった反面、自転車乗車中と歩行中の死亡率は、アメリカに次いで高いというデータも紹介されました。令和2年の死亡者数の約半数が自転車乗車中と歩行中の方ということで、交通死亡事故を防ぐために、今後は自転車と歩行者の対策が重要になってきます。
今年の春の全国交通安全運動では『自転車のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底』と『歩行者の安全確保』が重点に挙げられていました。
今年4月から、自転車乗車中のヘルメットの着用が努力義務化されました。ヘルメットを着用せずに自転車に乗車していて、事故で亡くなった方の約6割が頭部を損傷しており、しかも自転車関連の死亡・重傷事故は、自転車側の多くに法令違反が認められるとのことです。自転車乗車中の方には、自らの安全を守るためにヘルメット着用と交通ルールの遵守をお願いします。
また、交通事故を減らしていくためには、交通安全の機運を高めることが重要ですので、企業や団体の皆さまには、引き続き街頭啓発などにご協力いただきますよう、よろしくお願いします。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和5年7月号に掲載されたものです。

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