町長室から(第65回)
部活動の地域移行について
3月14日、日出町総合教育会議を開催しました。この会議は、町長、教育長、教育委員が一堂に会して教育環境の整備などについて協議・調整を行うものです。教育は、継続性、安定性に加えて政治的中立性が求められていることから、首長が干渉することは控えなければなりませんが、一方で予算の編成や条例案の議会への提出は、首長の権能であることから、教育委員会の考えを聞くことは重要です。そのため、両者が公の場で協議・調整することにより、教育政策の方向性を共有しようとするものです。
今回の会議では、部活動の地域移行などを協議しました。教員による部活動の指導は負担が大きいため、長時間勤務を改善する働き方改革の大きな柱になっています。 また、少子化の進行で、全国的にみると部活動を学校単位で維持することが困難になりつつあるため、国は部活動を現在の学校単位から地域単位での取り組みへと移行することを進めています。
部活動は、平日も休日も行われていますが、まずは休日の部活動を総合型地域スポーツクラブや民間事業者などによる地域クラブ活動とすることをめざしています。 これらの方法は、生徒にとっては競技人口が少ない種目も指導が受けられるようになり、選択肢が広がる、専門性の高い指導が受けられるというメリットがありそうです。
一方で、部活動は平日の課外時間や休日に行うので、その時間帯に指導できる人材を確保できるかという懸念があります。
他にも解決すべき課題がありますので、教育委員会では中学校部活動地域移行検討委員会を立ち上げ、検討を始めました。
私も、教育委員会と一緒になって、部活動の地域移行の実現に取り組んで参りますので、ご協力をお願いします。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和5年4月号に掲載されたものです。
更新日：2023年03月29日