町長室から(第64回)
特殊詐欺にご注意
先日、杵築日出警察署の梶原署長から令和4年中の日出町における治安の概況説明を受けました。お互いの情報交換の一環で、交通事故や犯罪の発生状況などを共有し、町民の安全を守るために双方が取り組めることを協議して今後の対策に生かそうというものです。
交通事故については、昨年は残念ながら1名の方が亡くなられました。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、皆さまには十分な注意を払いながら安全運転に努めていただきたいと思っております。
犯罪については、刑法犯の認知件数は減少傾向にあるのですが、特殊詐欺は残念ながら前年に比べ3件増えて5件となっており、被害総額は、約5倍の310万円となっていました。被害にあった方の8割は、70歳代の方でした。詐欺の名目は、支援金の受け取り手続き費用とパソコンのウイルス感染の補償・修理費用とのことです。
だまし取る手段には、5件とも電子マネーが使われました。最近は、この手口が増えているように感じます。
電子マネーについては、私はほとんど利用することがないので、コンビニなどの店舗に行って購入するのは心理的にハードルが高いです。高齢者の多くが同様ではないでしょうか。詐欺犯は、そのことを利用し被害者に考える時間を与えないようにして購入に誘導している気がします。
もう一つ心配なのが、5件の被害にもかかわらず、警察への相談は一件もなかったことです。
『支援金』や『ウイルス感染』、『電子マネー』や『ATM』といった言葉には日頃から関心を持っていただき、電話がかかってきたら思い当たる節があったとしても、まず疑って、それから警察に相談してください。
自分だけで対応して、詐欺犯の言いなりにならないようご注意ください。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和5年3月号に掲載されたものです。
更新日：2023年02月22日