町長室から(第62回)

更新日:2022年11月30日

鹿鳴越連山が日本山岳遺産に

11月8日、日本山岳遺産基金が、日出町と杵築市にまたがる鹿鳴越連山を日本山岳遺産に認定しました。ひじ町ツーリズム協会が申請していたもので、県内では初めての認定です。
鹿鳴越連山は、正面に穏やかな別府湾、その先に高崎山を望むことができ、西には鶴見山や由布岳がそびえたっているという素晴らしい景観に恵まれています。春には城山や横津神社に桜が咲き、初夏と秋には経塚山にミヤマキリシマが咲いて、季節の訪れを感じさせてくれます。また、東鹿鳴越道には、殿様道と呼び親しまれる古道があり、沿道の頂には大友氏が築いた鹿鳴越城が今もその面影をとどめています。西鹿鳴越道については、フランシスコ・ザビエルが大分に行くために通ったと言われています。
このように、良好な景観や自然、歴史を持つ鹿鳴越連山は、これまで地元の方の手で登山道の整備が行われてきました。また、樹木医の村松幸成さんによる小学生などを対象にした自然観察の講座などが長年にわたって開催され、自然保護についての次世代の育成が行われてきました。加えて昨年6月には、これらの取り組みを継続していくために、ひじ町ツーリズム協会に『ひじの里山を愛するガイドの会』を発足させたところです。今回の認定は、地域住民を対象にした自然観察会などの定期的な開催で、次世代育成に努めていることも評価されたようです。
ひじ町ツーリズム協会は、より深く地域の魅力に触れたいという観光客のニーズに応えるため、体験型の観光地づくりに取り組んでいます。今回の山岳遺産認定はその取り組みに対する大きな支援になることから、今後は認定による助成を活用してトレッキングコースなどを充実させ、地域の魅力をさらに高めていきたいと思っています。
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和4年12月号に掲載されたものです。

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