町長室から(第56回)

更新日:2022年05月25日

百歳訪問で思ったこと

3月に、8か月ぶりに町民の方が百歳を迎えられました。その後2名の方が続けて百歳を迎えられたので、合計で3名の女性にそれぞれお祝いに伺いました。どなたも耳や足が不自由だったりしますが、お年を感じさせないほどお元気で、いろんなお話を聞かせていただきました。

長生きの秘訣を伺うと、好き嫌いなく食べること、規則正しい生活をすること、家族や友達と話をすることなどをお話されていました。また、ご家族のことや戦中戦後などのご苦労、地域とのかかわりなどを聞かせていただきました。それぞれのお立場で、今日の日出町を築くことにご尽力してこられたことに感謝申し上げます。

そのなかのお一人に、習い事を極めて、指導者にまでなられた方がいて、その経験を聞かせていただきました。謙虚な話しぶりの中に、稽古に熱心に取り組みながら幾多のご苦労を乗り越えてきた自負が感じられました。この方に限らず、仕事やそのほかの面で一筋に探求してきた経験をお持ちの方のお話からは充実感が感じられ、時には感動さえ覚えることがあります。

最近は、「やりたいことが見つからない」という若い人の言葉をよく耳にします。若い頃の自分を振り返ってみると、好きと思って進んだ道でしたが、社会に出ていろんな人の話を聞き経験をするなかで考え方が変わり、進路を変更したことを思い出します。自分の道を決めることに様々な経験はとても大切だと思っています。

現代社会は仕事の種類が多様化していて、呼称を聞いてもどんな仕事か想像できないものもあります。進路を決めることは容易ではないと思いますが、人生の大先輩のお祝いに伺って、あらためて若い人には何でも経験してほしいと思いました。

 
(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和4年6月号に掲載されたものです。

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