町長室から(第30回)

更新日:2022年03月31日

  先月号で台風15号について書いたばかりにもかかわらず、台風シーズンも終盤の10月になって大型で非常に強い台風19号が日本を襲いました。

南の海上を近づいてくる時の情報では、猛烈な勢力を持っており、活発で大きい雨雲が台風を取り巻いていることから、強い雨が半日以上にわたって降り続ける恐れがあるとして、報道機関が注意を呼びかけていました。

首都圏を始め台風による影響が予想される地域の公共交通機関は早めの計画運休を行い、利用者は不便を余儀なくされたものの、運行による大きな被害は一定程度防げたものと思っております。

しかしながら、豪雨により河川の堤防が決壊して住宅や施設が甚大な被害を蒙るなど、その影響は最近の台風では見たこともないほど広範囲に及びました。
犠牲になられた方々に対しまして心よりご冥福をお祈りいたしますとともに、行方の分からない方が一刻も早く見つかることを願っております。また、被害に遭われた方々に対しましても、心よりお見舞いを申し上げます。

ラグビーワールドカップを観戦して

10月19日に、大分市の昭和電工ドーム大分で開催されたイングランド対オーストラリアの試合を観戦してきました。会場には、試合開始の30分前に着きましたが、ドームの入口前の広場には大勢の来場者がいて、目的の入場ゲートに行く途中は、人にぶつからないようにと注意が必要でした。さすがに人気のあるイングランドとオーストラリアのゲームということで、ざっと見て半数以上の人が外国からの来場者と思われました。その人たちの中には、ラグビーをやっている(いた)様な体の大きい人がたくさんいて、ドーム前の広場で和やかに話をしていたり、日本人と一緒に写真を撮っていたりと、祭りを楽しんでいるような雰囲気でした。

試合の結果は、皆さんが新聞などでご覧になったとおりですが、さすがに予選を勝ち抜いてきたチーム同士とあって、迫力のあるゲームになりました。スピードのあるイングランドとパワーを表に出して戦うオーストラリアという印象を受けました。タックルを受けて倒れた選手の上に乗った相手選手を、味方の選手が抱え上げた時、どれだけ腕力を鍛えあげているのだろうと感心させられました。

私の座った席の4~5列前では、オーストラリアのチームカラーのウエアを着た外国人とイングランドのチームカラーのウエアを着た外国人のグループが近くで観戦していました。それぞれの支持チームが優勢になると、拳をにぎって。コよっしゃ』(言葉は分かりませんが、見ていてそう感じました)というような反応をした時にグループ同士の目が合うことがありましたが、互いに友好的で本当にゲーム観戦を楽しんでいる様子に見えました。ラグビーは紳士のスポーツといわれますが、選手だけでなくファンも紳士でした。

今回のラグビーワールドカップの大分県における試合開催については、最初にゲームが行われた10月2日は、試合後に大分駅に向かうシャトルバスの運行に改善すべき点があるといった報道がありましたが、その後の4試合はトラブルの話は聞こえてきませんでした。2002年のサッカーワールドカップを始め、国際大会が大分県で開催されるようになって、外国人を含む多くの観衆が訪れる大会についての経験が関係機関や県民にも蓄積されつつあり、いい結果につながってきているのではと思います。

これからもこのような大規模な大会の開催により大分県の知名度が上がっていくことを期待しています。

また、日出町としても、こうした機会を通して町内産品の周知や販路拡大そして観光客の誘致などに努めてまいります。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和元年11月号に掲載されたものです。

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