町長室から(第32回)

更新日:2022年03月31日

先月12日に、令和最初の日出町成人式が開催されました。ご出席の232名の皆さんはとても礼儀正しい方ばかりで、式は終始厳かな雰囲気の中で行われました。代表の3名から二十歳の誓いと謝辞があり、家族や恩師、見守ってくれた地域の方々や仲間への感謝の気持ち、そして社会貢献についての思いなどを述べられました。いずれのメッセージも成人としての自覚と責任を感じさせるものであり、頼もしく感じました。新成人の皆さんには、将来は地域や職場のリーダーとなって活躍されることを期待しています。

交通安全について

日出町内で交通死亡事故が発生しなかった日が、1月11日で連続1,000日を超えたことから、これを記念する式典が開催されました。

当日は、日出町交通安全推進協議会の皆さんをはじめ多くの関係者のご出席を頂き、日出やまとこども園の園児が交通安全の誓いを宣言するとともに、交通事故防止にご尽力いただいた団体と個人に感謝状を差し上げ、敬意を表しました。

そのうち、日出地区安全運転管理協議会については、常日頃から交通安全についての様々な取り組みをされていますが、近年は特にドライバーの安全意識を向上させるための取り組みとして、パトカーの天井に装備されているようなパトランプを国道や県道などの要所に設置していただいております。また、最近はヘッドライトの光が当たるとその反射光でパトカーの形が浮き出てくるパネルの設置も行っていただいております。こうした取り組みは、特に通行車両のスピードを抑止する効果があると感じております。

また、交通指導員についてですが、現在9名の方々が町内で活動しておられます。それぞれの交通指導員の皆さんは、小中学生の登校時間に合わせて毎朝街頭指導をしていただいているほか、各地区や町のイベント時にもご協力いただいております。さらに、交通安全推進協議会などが行う交通安全教室にも一緒に取り組んでいただいております。

こうした取り組みを称え、式典に合わせて安全運転管理協議会と交通指導員9名全員に感謝状を差し上げたところです。

交通事故防止については、道路を歩行したり、自動車を運転したりする際に、常に安全意識をもって行動することが重要です。今回、死亡事故が千日間にわたって抑止できましたが、この記録がいつまでも伸び続けてくれることを念願しております。町民の皆さまにおかれましては、運転するときも歩く時も、事故防止の心がけをよろしくお願いします。

文化財の防火について

1月18日、豊岡の八津島神社で火災発生を想定した防火訓練が行われました。これは、文化財を火災や震災などの災害から保護するとともに、住民の皆さんに文化財愛護や防災について理解を深めていただくことを目的にして、歴史的な建築物などを対象に町内各地区で順番に実施しているものです。

当日は、日出消防署、日出町消防団、文化財保護委員の皆さんそして八津島神社宮司や氏子総代の皆さん総勢約60名が参加して防火訓練が行われました。境内から火災が発生したとの想定で消防署に通報し、総代が重要物件を搬出した後に、消防署と消防団による放水が行われました。訓練は機敏に行われ、もしもの時に備えて訓練しておくことは大変重要だと感じました。

江戸時代に記された『津島村図跡考』によると、八津島神社は、天平6(734)年に、津島に落ちた八つの隕石を『霊石』として祀ったことから八津島と名付けられ、神社が建立されたとあります。そして、津島の地を開発して治めていた津島氏の当主高春によって影向山八石宮八津島大明神と呼ばれるようになったとされています。昨年には創建から1285年目を迎えており、地区内では最古の歴史を持っています。また、奉納されている津嶋神楽や辻間楽は県の無形民俗文化財に指定されており、いずれも舞の動作などから江戸時代より前のものといわれています。

日出町にはこのほかにも保護すべき文化遺産が数多く存在しています。これらを次の世代に引き継ぐことは、今を生きる私たちの重要な使命だと思います。文化財を火災から守るために、皆さまのご協力をよろしくお願いします。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和2年2月号に掲載されたものです。

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