町長室から(第6回)

更新日:2022年03月31日

綱引きをしている様子の写真。黒い運動着を着た8人の男性たちが一列に並び、片方の綱を力いっぱい引いている

お盆が過ぎたら、次第に朝晩がすごしやすくなってきました。9月は、各地区の成人ソフトボール大会や敬老事業が行われますし、県民体育大会も開催されます。

今年の県民体育大会は、一部の競技を除いて9月9日から別杵ブロックを中心に開催されます。日出町では軟式野球、ソフトボール(女子)、アーチェリー、ゲートボール、なぎなた、綱引きが行われます。

日出町の代表選手が出場しますので、応援をよろしくお願いします。

がん検診について

6月号に健康づくりの推進について書きました。その際に、がん検診の受診についてお願いしたところですが、今年度も5カ月が経過しましたので、直近の受診状況をお知らせします。

日出町が行うがん検診の対象者は、国民健康保険の方が主ですが、企業の健康保険に加入している方でもそちらで受けることができなければ、日出町が実施するがん検診を受診することができます。

7月末時点での受診者数の前年同期比は、肺がんが92・8%、大腸がんが92・6%、胃がんが83・8%、子宮頸がんが136・3%、乳がんが119・1%となっており、子宮頸がんと乳がん以外は前年度を下回っています。

住民の皆さんが、がんについてどう思っているかというのは、がん検診を進めるうえで重要なことですが、平成26年11月に内閣府が行った『がん対策に関する世論調査』のなかに興味深い内容が書かれていたので紹介します。その世論調査の中で、『がんについてどのような印象を持っているか』との問いに、『こわいと思う』と答えた人の割合は、74・4%で、平成25年1 月調査時より2・3ポイント減っています。そして、『こわいと思わない』と答えた人の割合が、24・6%で、同2・2 ポイント増えています。

『がんをこわいと思う理由は』との問い(複数回答) に対し、『がんで死に至る場合があるから』という選択肢を選んだ人の割合は72・9%で、平成25年1 月調査時より2・2ポイント減少しています。一方で、『がんそのものや治療により痛みなどの症状が出る場合があるから』という選択肢を選んだ人が53・9%で同3 ・4ポイント増えています。

この背景には、治療法の進歩などによりがん患者の生存率が伸びていることから、がんに対する警戒心や不安感が薄れてきているということがあるのではないかと思います。

そんななか、8月18日のNHKニュースで、がんで亡くなった医師が、生前にがん検診の大切さを動画で訴えていたとの報道がなされていたので紹介します。

この方は、西村元一さんという金沢赤十字病院の副院長を務めていた消化器外科の医師で、大腸がんの専門医です。一昨年に胃がんが見つかり、今年5月に亡くなりました。西村さんは、がんが見つかってからの心境を、動画のなかで次のように述べています。

「なんとなく自分は大丈夫という思いから、ここ5~6年胃カメラを飲んでいなかった。最近は、がんは早く見つければ治るものが多くなっている。早期がんで見つけることができるすごいチャンスがあるので、それを無駄にしてほしくない。私を悪い例と考えて、他人事ではなく自分のこととして捉えて検診を受けてほしい」

この動画は、西村さんが亡くなる4日前に収録されたそうですが、金沢市は、一人でも多くの人が、がん検診を受けるきっかけにしてもらいたいとして、市の公式ユーチューブチャンネルなどで『がんとむきあうために』という題で公開しています。

前出の『がん対策に関する世論調査』のなかで、『がん検診を受けない理由は』との問い( 複数回答) には、『健康状態に自信があり、必要性を感じないから』という選択肢を選んだ方が33・1%ありました。また、『がんであると分かるのがこわいから』というのも37・7%ありました。

今年度もまだ7カ月あります。まだ受診していない方は、ぜひがん検診を受けてください。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」平成29年9月号に掲載されたものです。  

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