町長室から(第8回)

更新日:2022年03月31日

左側に黄色のアイスキャンディーを持った制服姿の女子生徒、右側にスーツ姿の町長がおり、かぼちゃで制作したお菓子を試食している様子

今年は雨の多い10月になりました。農家の方は、稲刈りが思うように進まずご苦労されていることと思います。

農林水産省が8月に発表した『平成29年産水稲の8月15日現在における作柄概況』では、大分県は『平年並み』となっていたので、稲の生育は順調だったと思われます。天気が早く回復することを祈るばかりです。

カボチャのブランド化について

日出町は、カボチャの栽培面積、生産量ともに大分県一です。生産者の栽培技術も高いことから、日出町の新たなブランド品にするべく、高品質・高糖度のカボチャの生産に取り組むことといたしました。

今年度は甘みを高めるための試験栽培に取り組みました。通常のカボチャは、糖度が12度程度ですが、試験栽培では20度を目標にし、一株一玉で栽培しました。収穫したものの糖度を計測したところ、20度以上が30%あり、中には22度というものもありました。

後日、このカボチャの話を知った日出総合高校が、ブランド化への協力を申し出てくれました。日出総合高校は、総合選択制を生かした学科間連携活動ということで、校内3学科がそれぞれの特性を生かして、総合的に商品開発に取り組んでいただけるということです。

町およびJAべっぷ日出が日出総合高校へ、試験栽培で収穫したかぼちゃを贈呈したところ、これを使って、チーズケーキ、ババロア、ジャム、アイスキャンディーそしてコロッケを試作してくれました。

先日、日出総合高校の生徒さんたちが、製作したものを持ってきてくれたので試食させていただきました。カボチャが高糖度で濃厚なため、その特徴をうまく使うことに苦心したとのことでした。また、アイスキャンディーは溶けにくくするために和菓子屋さんに知恵をもらうなどしたようです。試作品はどれも工夫を凝らしたものばかりで、味もなかなかのものでしたが、生徒さんの話では、まだ改良の余地があるとのことです。

取り組み1年目にして頼もしいパートナーが現れてくれてこれから先が楽しみです。

糸ヶ浜パークゴルフ場について

去る8月30日、大神地区の糸ヶ浜海浜公園内に町営のパークゴルフ場がオープンしました。

このパークゴルフ場は、平成27年5月に着工後、2年4カ月の歳月をかけて完成したものであり、県下では8カ所目のパークゴルフ場となります。

建設に際しては、多くの皆さまのご支援をいただきました。

施工については、土木、建築、水道関係の企業の皆さま方に、そして造成や張芝については、日出町内のパークゴルフ協会有志の皆さまにご尽力をいただきました。

また、コース設計から環境整備については、大分県パークゴルフ協会の指導者の方に丁寧なご助言をいただきました。

全体面積は、1万1800平方メートルで、18ホールのうちAコースは、全長419メートルのパー33、Bコースは、全長447メートルのパー33となっていて、海岸沿いで別府湾の眺望がすばらしいパークゴルフ場です。Bコースの途中には、休憩棟があり、トイレ、水飲み場を設置しています。全体事業費は1億800万円です。

オープンから約1カ月半経過した時点での利用者数は、1088名であり、一日あたりでは約28名とまずまずの出足ではないかと思っています。

糸ヶ浜海浜公園は、これまで野球場、キャンプ場、テニスコートそしてビーチバレーやビーチサッカーができる砂浜などが一体的に整備されてきました。さらに昨年は、サップの体験ができるサップテラスや食事が楽しめる砂浜食堂がオープンしました。

そしてこの周辺の観光施設は、『アート・花・ランチ』をテーマにした『大神海岸線』めぐりを楽しめる地域として売り出しておりまして、スポーツから観光まで楽しんでいただける地域になりつつあります。

今回のパークゴルフ場のオープンで、町内はもとより県外からの利用客も想定され、観光との相乗効果を期待しているところです。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」平成29年11月号に掲載されたものです。  

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