町長室から(第10回)

更新日:2022年03月31日

2階建てで白い外壁、階段を5段上るとガラス扉の入口がある建物の外観を正面から撮った写真

今年の1月は、年明けの寒さが中旬には緩んで少し過ごしやすくなったと思ったら、下旬には寒波がやってきて関東地方では大雪に見舞われました。

気温の変化が大きいうえにインフルエンザの流行警報が発令されていますので、皆さん、お体にお気をつけください。

学校給食センターの建設について

現在の学校給食センターは、川崎地区公民館に隣接して建っていて昭和59年に使用開始後、既に33年が経過しています。

給食センターは、言うまでもなく幼稚園児と小中学生に安全な給食を毎日提供しなければならないという重要な使命を持っていますが、現在の施設は、老朽化により建物の修繕や厨房機器の修理が多くなっています。また、海に近いところにあることから、高潮や地震による津波の被害を受ける危険性が高いという状況があります。

こうしたことから、新たな給食センターの建設を検討するべく平成23年11月から3回にわたって『学校給食センター整備計画検討委員会』が開催され、平成24年8月に教育委員会へ基本的計画の報告が行われたところです。しかしながら、その後学校施設の耐震化事業を優先する必要が生じてきたことなどにより協議が中断されていました。

そして、平成29年1月に新たに『日出町学校給食センター建設検討委員会』を立ち上げ、検討を再開しました。過去の報告の内容も踏まえて2回の検討を行ったこの委員会から3月に建設予定地に関する検討結果の報告が行われました。

町としては、報告に挙げられていたすべての候補地を検討のテーブルに挙げ、役場内の関係7課が一堂に会して、慎重に協議を行いました。

まず、交通の利便性についてです。給食センターは、町内すべての幼稚園や小中学校の給食を作っています。給食は、各園や学校に、平日には夏休みなどを除いて毎日配送する必要があることから、幹線道路に近いことが重要です。また温かいうちに届けることを考えると、各学校などへの距離ができるだけ偏らない場所が好ましいと言えます。

次に、面積についてです。町内の幼稚園児と小中学生全員の給食を調理する必要があることから一定程度の広さが確保できることが必要です。

そして、津波や土石流などによる被害をうける、あるいはその影響をうける可能性が低いことも重要です。

そのほか様々な検討を行った結果、藤原南部の日出インター交差点の東側地域が候補地の中で最適という判断をいたしました。

そのうえで、建設にあたって経費を圧縮できる部分はないかということを検討しました。総事業費が高額になる( 概算で建物だけでも10億円程度) と見込まれることから、町財政への圧迫をできるだけ軽くしたいと考えました。

町内の幼稚園児と小中学生全員の給食を調理する施設を建設するためには、面積は4,000~5,000平方メートル程度必要です。試算したところ、仮に5,000平方メートルの用地を取得すると約1億円必要で、さらに用地造成に約6,000万円必要という結果になりました。これらの経費は、整備されている町有地であれば不要になります。また、上水道、下水道のインフラが既に整備されている場所であれば、その費用も不要になります。

以上のことを総合的に考えて、建設地を保健福祉センター東側にある通称『ふれあいグラウンド』に決定しました。

ただ、課題もあります。現在、ふれあいグラウンドは、グラウンドゴルフやゲートボールの大規模な大会が開催できる施設で、町レベルの大会が開催されています。これからも町民の皆さんが健康づくりのためにこれらのスポーツができる施設を準備する必要があります。そのため、町が所有する川崎体育館東の駐車場をグラウンドとして整備して提供することとしています。給食センター建設着工までには整備をしたいと考えています。

給食センターの建設は、先にも述べましたように未来を担う子どもたちに、安全で温かい給食を毎日提供するために行うものです。どうか町民の皆さんのご理解、ご協力をよろしくお願いします。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」平成30年2月号に掲載されたものです。

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