町長室から(第34回)

更新日:2022年03月31日

新型コロナウイルスについて

先月号で新型コロナウイルスの感染が拡大していると書きましたが、状況が大きく変わってきました。

先月号は2月19日時点の情報で作成しましたが、その後27日に、国の感染症対策本部から都道府県に対し、新型コロナウイルスの感染拡大防止について要請がありました。

これを受けて、大分県は県立学校を3月2日から臨時休業にするなどの対応をとるとともに、市町村に対し公立小・中学校の同様な臨時休業や卒業式の実施方法についての検討などを要請してきました。

町は、2月20日に新型コロナウイルス対策連絡会議を、21日には同ウイルス健康危機管理部会議を開催して役場内の関係課における情報共有を行っておりましたが、先の県からの要請をうけて、28日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し協議を行いました。その結果、町内の小・中学校についても3月2日から当分の間臨時休業するとともに、一部の町立施設の休館や閉鎖などを決定しました。また、中央公民館などにおける町主催の行事を中止するとともに、利用者が主催する行事についても自粛を要請したところです。

その後、3月3日に、大分市で県内初の感染者が確認されました。感染のリスクが近隣に及んだことから、直ちに町の対策本部会議を開き、屋内施設を閉館にするとともに、グラウンドについても多人数が集まる行事は自粛するよう住民の皆さまに要請したところです。

3月11日には、世界保健機関(WHO)が「現在の状況はパンデミックと言える」とアナウンスしました。このころには、新型コロナウイルスの感染はアジアからヨーロッパにまで広がってきました。

一方で、国内においても感染者数が増加し続けており、また感染者を確認した地域も拡大してきています。

WHOによると、新型コロナウイルスは、インフルエンザのように暖かくなると流行が終息するというわけではないようです。

町の対策本部においては、町内で感染者が確認された場合の対応手順や消毒対応を予め定めておくとともに、役場の業務継続計画などについて議論を重ねております。また、備蓄しているマスクについては、既に幼稚園、小・中学校、医療機関、高齢者福祉施設そして妊婦さんなどに配布しており、今後も状況を見ながら再配布を行ってまいります。

町民の皆さまには、ご不便をおかけし、また我慢をお願いする状況が続いておりますが、現下の状況をご賢察の上、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

日出町ふるさとカルタについて

このたび、致道館塾卒塾生の会の方々が、日出町の有形無形の歴史遺産などのことを読みこんだカルタを制作されました。

致道館塾とは、町教育委員会が平成18年度から開始した日出町の歴史を学ぶ講座です。この講座は現在9期生が受講中ですが、8期までの卒塾生が、卒塾後も自主的に歴史講座の開催や町内外の見学研修などを実施しています。

ふるさとカルタは、卒塾生の会の皆さんが、町民の皆さんに改めて郷土に目を向けてもらう機会を提供したいと考えて、日出町に残る有形無形の歴史遺産、優れた人物、代表的な産物、天然記念物、観光地などをカルタにして紹介したものです。一昨年の4月から制作に取りかかり、読み札については二十数回の打ち合わせなどを行ってようやく完成したとのことです。

カルタは、44枚のいろはカルタで、読み札の裏面には読んだ歴史遺産や観光地などの理解の手助けになるようにとの思いで、解説文が書いてあります。これらについては、野崎一郎氏がご指導されました。また、絵札については、県美術協会会員で町内在住の河野育代さんが作成されました。さらに、カルタセットには所在地を記した地図が同梱されており、理解を深める工夫もされています。

制作された皆さんは、『カルタ』という遊びを通じて、町民の皆さんに日出町についての関心と理解を深めてもらいたい、ひいては日出町に生まれたことに自信と誇りをもってほしいという願いから制作に取り組んだとのことです。

そのため、子どもたちをはじめ多くの町民に触れてほしいという思いで、小・中学校や地区公民館、放課後児童クラブや福祉施設などに200セットを配布されています。

ぜひ多くの町民の皆さまにご活用いただきたいと思っております。

(注意)以上の内容は「広報ひじ」令和2年4月号に掲載されたものです。

この記事に関するお問い合わせ先

政策企画課
〒879-1592 大分県速見郡日出町2974番地1
電話番号:0977-73-3116
ファックス:0977-72-7294
メールフォームによるお問い合わせ