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百日咳に気をつけましょう!

更新日:2025年06月16日

百日咳とは

百日咳は百日咳菌に感染して発症し、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする呼吸器感染症です。五類感染症に分類され、全数把握疾患に指定されています。

百日咳患者の報告状況

全国的に百日咳患者が多く報告されています。
大分県では、2025年において第23週までに166人報告(速報値)されており、例年に比べて診断される方が多くなっています。
県内保健所別では、大分市(90人、54.2%)、東部(38人、22.9%)、北部(17人、10.2%)の順で多く報告されています。
また、年齢階級別では、10~14歳(81人、48.8%)、15~19歳(37人、22.3%)の小中学校、高等学校世代に多く報告されています。

 

百日咳の症状

経過は3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。

1. カタル期(約2週間持続) :かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。

2. 痙咳期 けいがいき(カタル期の後に約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。

3. 回復期:激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復に向かいます。全経過で約2~3カ月で回復します。

百日咳

感染経路

鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)とされています。

治療方法

生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。

予防と対策

百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。
百日咳ワクチンを含む接種は、わが国を含めて世界各国で実施されており、その普及とともに各国で百日咳の発生数は激減しています。しかし、ワクチン接種を行っていない人や接種後年数が経過し、免疫が減衰した人での発病はわが国でも見られており、世界各国でいまだ多くの流行が発生しています。

マスク着用、手洗いなどの基本的な感染症対策を心がけましょう!

咳が長引く場合には、医療機関の受診をご検討ください。

受診を迷った場合や夜間・休日の場合は、「こどもの救急 https://kodomo-qq.jp/」のサイトを参照したり、「#8000(こども医療電話相談)」に
ご相談ください。

お問合わせ先

子育て支援課 こども家庭センター
〒879-1592 大分県速見郡日出町2974番地1
電話番号:0977-73-3232
ファックス:0977-73-3178
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